1.基本的な事項
(1)清水町の概況
(ア)自然的・歴史的・社会的・経済的諸条件の概要
@ 自然的条件
本町は、北海道の東南部、十勝地域内陸の西部にあたり、北緯42度50分から43度07分、東経142度45分から143度02分に位置し、東は鹿追町、南は芽室町、北は新得町、西は日高山脈をへだてて日高町に接している。
町の面積は、402.10ku
(東西23.1q、南北30.7q)を有しているが、そのうち農業地域が36.4%を、森林地域が43.2%を占めている。
地勢は日高山脈が南北に走り、剣山・久山岳・芽室岳・高尾山・ペケレベツ岳などの山系を頂点とし十勝川に向かって緩い傾斜をなしている。ペケレベツ川・小林川・芽室川・久山川の各河川と本町の中央を流れる佐幌川は、いずれも十勝川に注いでいる。
地質は、第4紀新層の湖成沖積、河成沖積、扇状および第4紀古層の海成洪積、湖成洪積扇状土からなる緩傾斜地と、おおむね平坦地で肥沃であり、畑作、酪農地帯を形成している。
本町の気候は大陸的気候で、夏冬、また昼夜の寒暖の差が大きく、年間を通して全国的にも有数の日照時間に恵まれ、年間降水量も比較的少ない。
4月から5月の上旬は融雪期でもあるが、風が強く吹き、耕地の表土を飛ばし、播き付け時の農作物に被害を及ぼすことがある。
6月は晴天の日が少なく、梅雨らしい雨を降らせ、低温で湿度も高く、作物の成育が阻害されることもある。
7月から8月は本州に劣らぬ暑さの続く年もあり、また高気圧の強い年は、低温のまま秋を迎えることもある。秋の季節は短く、早くから北西の季節風が吹きはじめる。また、台風が北上し、秋は暴風雨をもたらすこともあり、農作物に被害を与える。
11月から2月は、大陸の高気圧が発達し、北西の季節風の最盛期となる。季節風は、連続して吹きすさぶわけではなく、だいたい5日ないし10日くらいの周期で強弱を繰り返すのが普通である。季節風が、北海道の中央部の山岳部を吹き降りるため、山岳部付近を除いて晴天が続き、雪の日は少ない。低気圧が通過するときは、北海道の南岸沖を東進する低気圧によって、かなりの大雪を見ることがある。
なお、金属類のさびにくい地域でもあり、夏の終りから春先までの澄みきった好天はこの地帯の特徴である。
A 沿革
本町は、明治31年4月十勝開墾合資会社熊牛農場に26戸99人が入植し、初めて開拓の鍬が打ちおろされ、その後、明治36年6月人舞村外一村戸長役場を置いて開村した。
明治40年9月落合〜釧路間の鉄道開通によって往来者が次第に増加し、市街地が形成されるに至った。その後、村勢が着実に発展の経過をたどり、大正4年には屈足村(現新得町)と区域を分離して独立すると同時に2級村制の施行をみた。
大正9年4月清水市街に日本甜菜製糖清水工場が設立され、同12年明治製糖に合併され、人口も急激に増加し、村経済が益々充実され、大正12年4月1日、1級村制の施行をみるに至った。
昭和11年1月1日、1級町制の施行、さらに昭和31年9月に隣接御影村と合併し、昭和33年4月に芽室町との境界変更により一部区域を芽室町へ編入して現在の清水町行政区域が確立された。
B 社会的条件
本町の人口は、平成2年国勢調査では12,033人で、過去5年間で1,248人の大幅な減少、平成7年国勢調査では11,325人で過去5年間で、708人の減少となった。この減少要因としては、農家人口の減少と、企業の合理化等による転出によるものである。
今後は、既存企業の育成、地場産業の振興を図り、雇用の場の確保と安定を図る必要がある。また、圏域の中心都市への通勤圏としての有利性を生かし、宅地分譲などによる定住人口の増加をいかに図っていくかも課題となっている。
交通条件としては、町内を南北に通過するJR根室線のほか、これにほぼ並行する国道38号および東西に通過する国道274号を幹線として、道央方面や十勝の中核都市である帯広市に連絡している。また、北海道横断自動車道の清水〜池田間が平成7年に開通し、さらに清水〜夕張間の整備計画区間の着工により、道央圏と道東圏を結ぶ交通の要衝となっている。
C 経済的条件
本町の産業は農業を基盤としており、これに関連した第2次、第3次産業によって構成されている。農業は、昭和30年までは十勝の畑作の代表的な豆類を主体とした経営形態であったため、それまで連続して発生した冷害に見舞われ、農家経済は危機的状態に追い込まれた。また、これと時を同じくして始まった高度成長による労働力の流失現象が現われた。この様な状況の中で町は冷災害を教訓とし、寒地農業への確立を図るため、昭和31年集約酪農地域の指定を受け、以後、酪農への転換を適時進めてきたものである。
本町における主要産業の推移を見てみると、従業者数については、農・工・商業いずれも減少、停滞傾向にあり、離農や後継者不足、企業の合理化、撤退等により、本町のおかれている状況は非常に厳しいと言える。
農業粗生産額は、着実に伸びているものの、農畜産物の輸入拡大による価格の低迷により所得率は低下している。製造品出荷額も、近年は消費の低迷により落ち込んでいる。
図−1(1) 農業従事者数と農業粗生産額の推移(農林業センサス、北海道農林水産統計年報)
| 区分 |
50年 |
55年 |
60年 |
2年 |
7年 |
| 農業従事者数 |
2,539人 |
2,292人 |
2,140人 |
1,861人 |
1,590人 |
| 粗生産額 |
6,698百万円 |
12,096百万円 |
14,428百万円 |
16,203百万円 |
16,477百万円 |
図−1(2) 製造業従業者数と製造品出荷額の推移(工業統計調査)
| 区分 |
51年 |
56年 |
61年 |
3年 |
8年 |
| 従業者数 |
1,429人 |
1,045人 |
975人 |
899人 |
834人 |
| 製造品出荷額 |
18,955百万円 |
27,442百万円 |
26,314百万円 |
26,803百万円 |
22,459百万円 |
図−1(3) 商業従業者数と年間販売額の推移(商業統計調査)*卸小売業のみ
| 区分 |
49年 |
54年 |
60年 |
3年 |
9年 |
| 従業者数 |
609人 |
740人 |
752人 |
719人 |
673人 |
| 年間販売額 |
5,240百万円 |
11,256百万円 |
20,038百万円 |
24,916百万円 |
34,805百万円 |
(イ)清水町における過疎の状況
昭和35年の国勢調査の人口は、17,138人であったが、昭和50年には14,026人に減少し、昭和51年に過疎地域として指定された。これは、本町の基幹産業である農業における後継者難と離農者の増加、学卒者の就職の機会が地元に少ないため若年労働者が流出し、さらに既存工場における設備の近代化・合理化により、従業員の減少傾向によるところが主な要因と考えられる。
これらに対処するため、生活環境、福祉施設等の充実や農業基盤の整備に積極的に取り組み、この結果昭和55年の人口は13,352人、昭和60年の人口は13,281人とほぼ横ばいとなった。
しかし、平成2年の国勢調査人口は12,033人、平成7年は11,325人となり、各種事業による整備実施にもかかわらず大きな減少となった。さらに平成12年3月末における住民基本台帳の人口は11,179人で、前年同月末の人口11,303人と比較してみると、1年間で124人減と減少傾向が依然続いている。
これまでの過疎対策としては、過疎地域対策緊急措置法、過疎地域振興特別措置法に基づき、生活基盤の充実や産業の振興を図り、引き続く過疎地域活性化特別措置法施行後に策定した清水町過疎地域活性化計画に基づき、道路、上下水道等の生活関連施設や農業の生産基盤の整備を重点にさらに進めてきた。
生活基盤は一定程度整備されたが、これまで魅力ある地域づくりを進めるための広域的な視点や住民参加によるソフト事業の展開についての取り組みは少なかったといえる。
今後、安全で安心して暮らせる住み良いまちづくりにあたっては、住民等の生活・活動の範囲は広域にわたっており、地域整備については、中心都市との関係においても連携や施策の整合性を持たせるなど、住民や住民組織の参加のもと広域的視点を取り入れる必要がある。
今後の方向としては、生活道路網の整備、住宅・下水道等の生活環境の整備などをはじめ本町の自然環境を生かした、魅力あふれる住み良い町づくりを進めなければならない。また、農業をはじめとする本町の産業を守り、発展させるための施策の推進を図らなければならない。
(ウ)社会経済的発展の方向の概要
本町の人口は、昭和35年をピークに減少を続けてきたが、昭和51年ごろより次第に農家人口の流出も鈍化し、製造業や建設業、サービス業も発展してきた。しかしながら本町の基幹産業はやはり農業であることには変わりはない。
畑作、酪農および畜産を主体とする大型農業は、本町の風土に適した産業であり、広い耕地を生かし、安全・品質を保証し、わが国の食料基地として誇りうる高生産性・高所得農業の発展を目指すものである。
その農業も後継者対策・国際競争に打ち勝つ産地づくり・酪農安定化対策など課題は山積している。特に農畜産物の輸入拡大等による価格低迷、就業者の高齢化、消費者の安全志向、環境の保全など極めて厳しい状況下にある。
このような状況に対応するため、町と農協で設立した?清水町農業振興公社を中心に、担い手の育成、農地流動化対策や労働支援対策等を総合的に推進するものである。
工業については、本町は製糖工場や乳製品・食品加工など農畜産加工業が盛んであるが、既存工場等の増設や新設企業に対する補助制度による支援を今後も図る必要がある。
また、地域の特性を生かした新たな産業の芽づくりや新産業創出に取り組む起業化に対する支援として、人材養成や製品の研究開発、販路開拓について各関係機関との連携を深め情報提供等を積極的に行う必要がある。
商業については生活圏の拡大に伴い、帯広市近郊の大型店等への消費の流出など一段と厳しい状況に置かれている。まちづくりと商業振興の連携を図り、魅力的な商店街づくりを推進するものである。
本町は、道央と道東を最短距離で結ぶ国道274号と国道38号、また北海道横断自動車道も通過する交通の要衝でもあり、人が立ち寄るまちづくりを進めるため、平成2年度に策定した森と水の郷づくり構想の実現に努め、自然を生かした観光の整備を図るとともに、参加型、体験型観光への事業展開に対する支援を行い、住民がより充実した生活を送れるよう、総合的、計画的なまちづくりを進めていかなければならない。
(2)人口及び産業の推移と動向
(ア)人口の推移
昭和35年国調人口は、17,138人(男8,617人・女8,521人)で、うち若年者階層(15才〜29才)は27.1%を占め、65才以上の高齢者比率は5.1%(876人)であったが、平成7年国調人口は11,325人で、昭和35年と比べると、5,813人(33.9%)の減少となった。
この減少数を年齢階層別にみてみると年少人口(0才〜14才)では4,044人(68.5%)減、生産年齢人口(15才〜64才)で3,127人(30.2%)減、そのうち若年者階層では(15才〜29才)では2,892人(62.4%)の減少となったが、高齢者人口(65才以上)では1,358人(
155.0%)の増加となり、高齢化が著しく進んでいる。なお、本町の平成7年国勢調査の高齢者比率は19.7%で、全道平均の14.9%、全国平均の14.6%と比べても大幅に上回っている。
この人口減少は、昭和40年から昭和50年において顕著であったが、昭和60年においては、過去5か年で71人の減少にとどまった。昭和60年から平成7年にかけては、離農者の町外転出に加え企業等の合理化により、再度減少幅が大きくなった。
その後の状況について住民基本台帳による平成7年と平成11年の人口を比較すると、宅地分譲による町外からの転入者の増加により微減となっており、今後も人口減少を抑えるための総合的な施策を積極的に講じていく必要がある。
(イ)産業の動向
本町の産業別就業者比率をみると、平成7年現在で第1次産業が29.3%、第2次産業が24.4%、第3次産業が46.3%となっており、第3次産業が最も多くなっている。これを十勝支庁管内の20市町村との比較でみると、第1次産業の比率は12番目にランクされるのに対し、第2次産業の比率は4番目となっている。
第1次産業の内訳は農業が主体となっており、就業者の97%が農業従事者であり、酪農と畑作を主体として展開しているが、農畜産物の輸入拡大による価格の低迷、農業者の高齢化や労働力の減少などの課題を抱えている。
第2次産業については、製造業が主体となっており、製造業就業者比率は14.7%を占めている。さらに、その業種のほとんどが地場の資源を利用した地域に根ざした加工業であり、食肉加工、乳業、製糖などの食料品製造が総出荷額の約8割を占め、年間の食料品製造業の出荷額は十勝支庁管内で帯広市、音更町、本別町、芽室町、大樹町に次いで第6位に位置付けられている。
表1−1(1) 人口の推移(国勢調査)
| 区分 |
昭和35年 |
昭和40年 |
昭和45年 |
昭和50年 |
| 実数 |
実数 |
増減率 |
実数 |
増減率 |
実数 |
増減率 |
| 総数 |
人
17,138 |
人
17,161 |
%
0.1 |
人
16,162 |
%
△ 5.8 |
人
14,026 |
%
△13.2 |
| 0歳〜14歳 |
5,904 |
4,716 |
△20.1 |
4,085 |
△13.4 |
3,518 |
△13.9 |
| 15歳〜64歳 |
10,358 |
11,448 |
10.5 |
10,918 |
△ 4.6 |
9,258 |
△15.2 |
| |
うち15歳〜29歳(a) |
4,636 |
4,735 |
2.1 |
4,299 |
△ 9.2 |
3,040 |
△29.3 |
| 65歳以上(b) |
876 |
997 |
13.8 |
1,159 |
16.2 |
1,250 |
7.9 |
(a)/総 数
若年者比率 |
%
27.1 |
%
27.6 |
− |
%
26.6 |
− |
%
21.7 |
− |
(b)/総 数
高齢者比率 |
%
5.1 |
%
5.8 |
− |
%
7.2 |
− |
%
8.9 |
− |
| 区分 |
昭和55年 |
昭和60年 |
平成2年 |
平成7年 |
| 実数 |
増減率 |
実数 |
増減率 |
実数 |
増減率 |
実数 |
増減率 |
| 総数 |
人
13,352 |
%
△ 4.8 |
人
13,281 |
%
△ 0.5 |
人
12,033 |
%
△ 9.4 |
人
11,325 |
%
△ 5.9 |
| 0歳〜14歳 |
3,024 |
△14.0 |
2,741 |
△ 9.4 |
2,158 |
△21.3 |
1,860 |
△13.8 |
| 15歳〜64歳 |
8,927 |
△ 3.6 |
8,914 |
△ 0.1 |
7,961 |
△10.7 |
7,231 |
△ 9.2 |
| |
うち15歳〜29歳(a) |
2,687 |
△11.6 |
2,393 |
△10.9 |
1,976 |
△17.4 |
1,744 |
△11.7 |
| 65歳以上(b) |
1,401 |
12.1 |
1,626 |
16.1 |
1,912 |
17.6 |
2,234 |
16.8 |
(a)/総数
若年者比率 |
%
20.1 |
− |
%
18.0 |
− |
%
16.4 |
− |
%
15.4 |
− |
(b)/総数
高齢者比率 |
%
10.5 |
− |
%
12.2 |
− |
%
15.9 |
− |
%
19.7 |
− |
※ただし、平成2年国勢調査の総数には年齢不詳2名を含む。
表1−1(2)人口の推移(住民基本台帳)
| 区分 |
平成7年3月31日 |
平成11年3月31日 |
| 実数 |
構成比 |
実数 |
構成比 |
増減率 |
| 総数 |
人
11,429 |
− |
人
11,303 |
− |
%
△1.1 |
| 男 |
5,581 |
%
48.8 |
5,512 |
%
48.8 |
%
△1.2 |
| 女 |
5,848 |
%
51.2 |
5,791 |
%
51.2 |
%
△1.0 |
表1−1(3) 産業別人口の動向(国勢調査)
| 区分 |
昭和35年 |
昭和40年 |
昭和45年 |
昭和50年 |
| 実数 |
実数 |
増減費 |
実数 |
増減費 |
実数 |
増減費 |
| 総数 |
人
8,309 |
人
8,618 |
%
3.7 |
人
8,370 |
%
△ 2.9 |
人
6,827 |
%
△18.4 |
第1次産業
就業人口比率 |
62.2%
5,165 |
45.6%
3,929 |
− |
43.5%
3,642 |
− |
37.6%
2,568 |
− |
第2次産業
就業人口比率 |
14.7%
1,222 |
30.0%
2,587 |
− |
26.4%
2,210 |
− |
26.1%
1,784 |
− |
第3次産業
就業人口比率 |
23.1%
1,922 |
24.4%
2,102 |
− |
30.1%
2,518 |
− |
36.3%
2,475 |
− |
| 区分 |
昭和55年 |
昭和60年 |
平成2年 |
平成7年 |
| 実数 |
増減率 |
実数 |
増減率 |
実数 |
増減率 |
実数 |
増減率 |
| 総数 |
人
6,947 |
%
1.8 |
人
6,958 |
%
0.2 |
人
6,522 |
%
△ 6.3 |
人
6,101 |
%
△ 6.5 |
第1次産業
就業人口比率 |
34.9%
2,422 |
− |
33.0%
2,294 |
− |
32.2%
2,097 |
− |
29.3%
1,785 |
− |
第2次産業
就業人口比率 |
27.1%
1,886 |
− |
27.1%
1,884 |
− |
24.2%
1,581 |
− |
24.4%
1,487 |
− |
第3次産業
就業人口比率 |
38.0%
2,639 |
− |
39.9%
2,780 |
− |
43.6%
2,843 |
− |
46.3%
2,829 |
− |
※総数には、分類不能の産業就業人口を含む。
(3)町行財政の状況
(ア)行財政の状況
本町は昭和31年9月30日御影村と合併し現在に至っている。町の行政機構は町長部局12課、1支所、1牧場、1ホーム、1センターのほか、教育委員会、農業委員会、議会事務局と水道部の部局がある。
行政の総合的・計画的な執行を図るため、現在「第3期清水町総合開発計画」(平成3年〜12年)に基づき施策を行っている。
広域行政(西十勝)としては、昭和43年11月に芽室町・新得町・清水町で西十勝消防組合を発足させた。
行政運営の合理化や徹底した効率化を進めるため、事務事業評価を導入し、事務事業の見直しを図りながら、住民福祉の向上に努めている。
財政面では歳入総額に占める町税の割合は、平成7年度10.5%、平成10年度11.0%であり、また地方交付税、地方債等の依存財源の占める割合は、平成7年度71.6%、平成10年度72.4%と依然厳しい状況にある。
歳出総額に占める義務的経費の割合は、平成7年度31.5%、平成10年度40.5%となっているが、極力経費の節減を図り、住民生活向上のための事業推進に努めている。
(イ)施設整備水準の現況
本町は、昭和46年度を初年度とする第2期清水町総合開発計画(10カ年計画)を策定し、計画の目標達成のための施策を推進してきたが、激変する社会情勢の中で、過疎という問題に大きく直面し、過疎地域振興計画(51〜54年)を策定、現住人口の維持を図った。更に「55〜59年度」、「60〜平成元年度」、「平成3〜6年度」、「平成7〜11年度」の計画をそれぞれ策定し、生活基盤整備を始め、老人・児童福祉等の社会福祉施設、教育文化施設の整備を推進してきた。
この間本町を取り巻く社会経済は、少子高齢化、情報化、国際化の進展とともに大きく変化する中で、時代の変化と住民ニーズに対応したまちづくりを進めるために、平成2年度に平成12年度を目標年度とする第3期清水町総合開発計画を策定し、これまで、各種施策の推進を図るとともに産業基盤整備・交通体系の根幹となる道路・農道関係の整備水準を更に向上させるため計画を推進中である。
表1−2(1) 町財政の状況
(単位:千円)
| 区分 |
平成7年度 |
平成10年度 |
| 歳入総額A |
11,098,142 |
10,117,637 |
|
一般財源 |
6,873,639 |
7,185,687 |
|
国庫支出金 |
688,655 |
454,489 |
|
道支出金 |
778,420 |
562,148 |
|
地方債 |
1,728,600 |
1,070,500 |
|
|
うち過疎債 |
280,500 |
330,300 |
|
その他 |
1,028,828 |
844,813 |
| 歳出総額B |
10,993,085 |
9,894,669 |
|
義務的経費 |
3,465,639 |
4,002,829 |
|
投資的経費 |
3,592,857 |
2,431,138 |
|
|
うち普通建設事業 |
3,592,857 |
2,383,894 |
|
その他 |
3,934,589 |
3,460,702 |
|
|
過疎対策事業費 |
574,058 |
475,131 |
| 歳入歳出差引額C(A−B) |
105,057 |
222,968 |
| 翌年度へ繰り越すべき財源D |
474 |
81,222 |
| 実質収支C−D |
104,583 |
141,746 |
|
|
|
| 財政力指数 |
0.24 |
0.23 |
| 公債費負担比率 |
13.1 |
18.2 |
| 起債制限比率 |
6.8 |
7.5 |
| 経常収支比率 |
69.4 |
77.8 |
| 地方債現在高 |
10,766,821 |
14,153,702 |
(注)上記区分については、地方財政状況調(自治省財政局指導課)の記載要領に基づく
ものである。
表1−2(2) 主要公共施設等の整備状況
| 区分 |
昭和45年度末 |
昭和55年度末 |
平成2年度末 |
平成10年度末 |
| 市町村道 |
|
|
|
|
|
改良率(%) |
13.0 |
41.8 |
59.2 |
71.8 |
|
舗装率(%) |
1.0 |
20.4 |
47.1 |
58.3 |
| 耕地1ha当たり農道延長 (m) |
6.6 |
5.2 |
0.0 |
0.0 |
| 林野1ha当たり林道延長 (m) |
1.6 |
1.3 |
1.4 |
1.7 |
| 水道普及率 (%) |
42.6 |
59.1 |
72.9 |
78.9 |
| 水洗化率(%) |
− |
(1.9) |
41.1 |
60.2 |
| 人口千人当たり病院、診療所の病床数(床) |
12.8 |
15.8 |
19.6 |
− |
| 小学校 |
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危険校舎面積比率(%) |
− |
− |
− |
− |
| 中学校 |
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危険校舎面積比率(%) |
− |
− |
− |
− |
(注)
1 上記区分のうち「水洗化率」以外のものについては、公共施設状況調(自治省財政局指導課)の記載要領に基づくものである。
2 上記区分のうち「水洗化率」については、次の算式により算定すること。なお、基準日はその年度の3月31日現在とする。また、AからHまでについては公共施設状況調(自治省財政局指導課)の記載要領にIについては、一般廃棄物処理事業実態調査(厚生省生活衛生局環境整備課)の記載要領に基づくものである。
3 水洗化率の( )は、昭和57年度末の数値である。
(4)地域の自立促進の基本方針
新たな時代を迎え、社会経済環境が激しく変化する中で、豊かな自然環境の下、人々の心豊かな暮らしと活力ある産業の発展を目指し、まちづくりを進めるものである。
また、第3次北海道長期総合計画や十勝圏複合事務組合で推進する第2次十勝ふるさと市町村圏計画、現在策定中の第4期清水町総合計画との整合性を保ちながら、広域的視点に立ち、本町が持つ特性を最大限に生かし、現在および将来直面する課題に積極的に対応していく。
(ア)町づくりの目標
1.豊かな自然と共生した森と水の郷づくりの推進
「清水町」の名にふさわしく、日高山系の豊かな自然と河川を生かし、森と水の郷づくり構想の理念のもとに、美しい自然環境に配慮した潤いのある快適な生活環境を整備し、自然と共生したまちづくりを推進する。
2.誰もが健康で安心して暮らせる福祉のまちづくりの推進
少子高齢社会が一段と進む中で、子どもからお年寄りまで、誰もが安心して暮らせる福祉・保健・医療の充実を図るとともに、町民同士が共に支え合う福祉の心を育み、健康で自立して暮らせるよう福祉のまちづくりを推進する。
3.一人ひとりがいきいきと輝く創造性豊かなまちづくりの推進
次代を担う子どもたちが、心豊かで伸び伸びとたくましく生きる力を育む環境を整備するとともに、一人ひとりの町民が生きがいを持ち充実した生活を送るための学習環境整備や活躍の場の拡充に努め、創造性豊かな地域社会の実現を目指した生き生きと輝く人づくりを推進する。
4.新たな時代に対応したまちづくりの推進
恵まれた大地と、新たな知恵・技術・情報を生かした安全で良質な農畜産物を生み出す、農業と農産工業の振興を推進する。また、地域に根ざした商業の振興と美しい自然環境を生かした観光・レクリェーションの推進を図る。さらに、産業の連携と起業化の支援を進め、賑わいのあるまちづくりを推進する。
5.みんなで創る協働のまちづくりの推進
地方分権が進む中、行政が持っている情報を積極的に公開し、幅広く町民の提言を取り入れ、積極的な住民参加のもとで、町民と行政の協働によるまちづくりを推進する。また、生活圏の拡大に対応し、広域連携を図りながら効率的な行財政の運営と住民サービスの向上に努める。
(イ)地域の自立促進のためのプロジェクト
まちの人口が減少している状況下で、若者等の定住促進は今後のまちづくりにおいて極めて重要なテーマであり、地域の自立促進のためのプロジェクトとして次のとおり推進していく。
(プロジェクト名) 定住プロジェクト
(テーマ ) 定住の促進と移住者の受け入れ
定住プロジェクトは、若者の定住をはじめ、人口減少に歯止めをかけていくために、人々が「働ける」場の確保、普段の暮らしのベースとなる「住まい」環境の整備、生き生きと暮らせる「楽しむ」機会の創出といった条件の整備促進を図る。
「働く」といった領域からは、農業の担い手不足に対応するため農業法人化の促進を図り、農業法人への就業の機会の創出や、高齢化が進む中で福祉、保健関係のサービス需要の拡充が予想され、民間事業者の受け入れや既存事業者の事業拡大を支援し雇用の拡大を図る。
「住む」といった領域からは、公営住宅の建替を計画的に行うとともに、御影地区は帯広等への通勤圏として適しており、宅地の分譲を積極的に進めるなど住環境の整備を図る。
また、安心して子育てできる環境や医療機関の充実を図る。
「楽しむ」といった領域からは、家族や仲間、地域の人々とともに楽しみ、喜び合う機会として、スポーツ・文化活動、行事、イベントがあるが、時代の流れに即した新たな活動や若者・女性の感性を取り入れた企画により、多くの人が参加し、生き生きと暮らせるよう活動の支援を図る。
以上の視点から総合的に取り組むことによって、産業の振興や地域文化の振興を推進し、個性豊かな地域づくりの促進を図り人口減少に歯止めをかけるものである。
(5)計画期間
平成12年4月1日から平成17年3月31日までとする。
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