[町政・教育行政執行方針へ戻る][ホームへ戻る]

平成14年度教育行政執行方針

平成14年3月8日 平成14年第3回清水町議会定例会

I はじめに

平成14年第3回清水町議会定例会の開催にあたり、教育委員会の所掌する行政執行の主要なる方針について申し上げます。
昨年は21世紀の幕を開く節目の年で、経済はもとより財政・教育などあらゆる分野において構造改革が進められ、教育分野においても大きな動きの始まった年でありました。
教育委員会では、こうした教育改革の方向や進展をしっかりと確かめながら、町民一人ひとりが生涯を通じて、生き生きと充実した人生を送ることが出来るように、生涯学習の観点にたって教育・文化・スポーツ等の諸施策について、議員並ぴに関係各位の御理解と御協力を賜りながら推進してまいりたいと考えております。

U 学校における教育の推進について

我国をとりまく社会や経済の環境が大きく変化する中、こうしたことに対応することのできる時代を担う人づくりを進めるために、教育の果たす役割は極めて大きいものがあります。
学校教育においては、生涯を通じて学ぴ続け、たくましく生きぬく基盤となる力を育てていくための必要な、基礎的・基本的な内容の指導に努めていかなければなりません。
清水町の豊かな自然環境や歴史的風土を生かし、生命を大切にし、他人を思いやる心や美しいものに感動する心、正義感や公正さを重んじる心など、豊かな心を育てる教育を充実していく必要があります。
新しい学習指導要領に基づき、ゆとりの中で生きる力を培い、魅力ある学校づくりをめざして学校教育の推進を図るとともに、家庭や地域社会との連携を進め、社会教育と一体になって子ども達の教育にとりくんでまいります。

1 新学習指導要領について

平成12・13年度と、2年間の移行期間を経て4月から実施されます新学習指導要領では「完全学校週5日制の実施」、「特色ある学校づくりの推進」、「総合的な学習の時間の新設」などが盛りこまれ、基礎・基本の徹底を主眼に「ゆとり」ある教育の実現にむけて、授業時数の1割、教育内容の3割が削減されることになっていますが、この円滑な実施にむけて、各学校と連携を図りながら特色ある教育活動が展開されるよう支援してまいります。

(1)完全学校週5日制について

平成4年9月から月1回第2土曜日が、平成7年4月からは月2回第2・第4土曜日をそれぞれ休業日とし、二段階の移行措置を経て4月から完全学校週5日制が実施されます。この学校週5日制は、学校・家庭・地域社会全体で子ども達に生きる力を育み、健やかな成長を促すもので、土・日曜日を利用して自然体験や社会体験・文化・スボーツ・ボランティア活動など様々な体験や活動をする事が望まれています。子ども達がいろいろな活動や体験の中から、豊かな感性や社会性を身につけることができるように、行政として取り組んでいかなければなりませんが、あり余る受け皿を作るのではなく、子どもを家庭に返すことを基本にしながら「教育の原点は家庭にある」ことを認識し、家庭教育への支援や教育相談業務の充実に努めてまいります。

(2)特色ある学校づくりについて

本町の豊かな自然や人材・施設を活用し、自然体験や生活体験、思いやりの心や豊かな人間性を育む福祉・ボランティア活動、ふるさと教育など、これからは教室だけが学習の場ではなく、学校の教師だけが先生といった見方を改めて、あらゆる教科や活動に地域の教育力を積極的に活用し、子ども達の学習への興味や関心を高めていくなど、特色ある学校づくりへの支援をしてまいります。

(3)総合的な学習の時間について

「総合的な学習の時間」は2年間の試行を経て、4月から小学校3年生以上の小・中学校に導入されます。自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、問題を解決する力などを身につけ、あわせて情報の集め方や調べ方、まとめ方、報告や発表、討論のしかたを身につけることをねらいとしております。
豊かな自然や地域の人材を活用し、ただ単なる体験学習に留まらず、子ども達自身が自ら課題を見つけ、調ベ、まとめあげる力を身につけることができるように各学校の特色ある教育活動の展開が期待されておりますので、一層の推進が図られるように支援をしてまいります。

2 学校支援制度の導入について

学校が保護者や地域住民の信頼にこたえ、家庭や地域と連携協力し、一体となって子どもの健やかな成長を図っでいくためには、より一層地域に開かれた特色ある学校づくりを推進していかなければなりません。
学校は今までの教育実践のうえにたって、ゆとりの中で生きる力を育むための具体的な教育活動の展開が期待されています。そのため、学校運営に関して保護者や地域住民の多様な意見を幅広く求めるため、学校に学校支援委員を置くものであります。
支援委員は校長の求めに応じて学校の運営に関し意見を述ベ、学校はこうした意向を把握し、学校運営の状況等を保護者や地域住民に周知するなど、「説明責任」を有しつつ、「結果責任」を視野に入れた開かれた学校・学校の地域化をめざして、家庭や地域と連携・協力しながら子どもの健やかな成長を図ることを目的に学校支援制度の導入をしてまいります。

3 小学校の再編成について

小学校の再編計画につきましては、過疎化・少子化による児童数の減少により、平成11年1月の教育委員会において小学校再編成要綱を制定したところでありますが、本年1月から2月にかけて複式校6校の有児童家庭の保護者との懇談会を開催し、数多くの貴重なご意見をいただきました。
今後、町長部局との連携をとりながら、教育委員会としての考え方をまとめ、対象校の保護者や地域住民の方々の意向を尊重しながら再編にむけた具体的な協議を進めてまいります。

4 国際理解教育について

国際社会に応じた語学力の向上と国際理解を深めるため、中学生を対象として平成元年から招致してきた英語指導助手を本年度も引き続き受け入れ、語学力の向上を図るとともに、公民館講座等英会話教室や、小学校の児童が外国語に触れたり外国の生活や文化に親しむ機会を設けるなど、各種の行事を通して町民との交流を図りながら国際理解教育を進めてまいります。
また、昨年実施できなかったアメリカ合衆国チェルシー町への中学生・高校生の派遣につきましては本年度も継続し、国際社会に生きる資質の基礎を養い、相互の交流を通じて国際的視野をもった人材の育成を図ってまいります。

V 町有バスの運行及ぴ学校給食の運営方針について

はじめに、スクールバス及び町民バスの運行でありますが、利用者の安全と利便性を確保するため、管理車両の保守点検と整備の徹底を図るために、学校における学校完全5日制や新学習指導要領の実施に伴い、バス利用の増加が予測されることから、各学校におけるスクールバス利用の確保を図るため、学校との連携を密にして可能な限り効率的で効果的な運行を行なってまいります。
スクールバスの民間委託業務につきましては、住民サーピスの向上を始め、行政事務の効率化及ぴ財政効果の確立などを目的に推進しておりますが、今年度におきましても、各路線の見直しによる調整を図りながら、更に1台を追加委託して民間活力の導入を図ってまいります。
つぎに、町民バスの運行についてでありますが、各利用団体の理解と協力により、均衡と調整を図りながら公平・公正を基本として、町民バスの運営管理規則にもとづき、安全運転の確保と整備点検の実施を重点項目として運行してまいります。
また、スクールバスの待合所ならぴに停留所の適正配置につきましても、安全確保と通学時間の短縮など、全体的な均衡も図りながら、保護者をはじめ地域住民や関係課とも十分協議をして、できる限り要望に応えるよう随時検討を加えてまいります。
つぎに、学校給食について申し上げます。
学校給食は、成長期にある児童生徒の健康増進をはじめ、給食を通して子供たち同士や教職員との心の触れ合う場を通じ、好ましい人間関係の充実を図るなど、心身共に健全な発育と成長を担う重要な教育の一環として重視してまいります。
こうしたことから、遺伝子組み替え食品や食晶添加物など、長期間食べ続けた場合の安全性が確保されていない食品の使用を差し控えると共に、新鮮で安全な地場産品の活用を図ってまいります。
味覚の充実と栄養バランスのとれた安全な給食の提供に留意し、引き続き米飯とパン食のバランスを図るとともに家庭的な給食を目指し、できる限り手を加えた献立を心がけてまいります。
また、要請に基づいて栄養職員を学校に派遣し、児童生徒との触れ合う場を通じて食に対する理解を深め、魅カある給食づくりを目指してまいります。
特に本年度は、開町100年を記念する夢のある年に当り、給食の歴史を振り返るとともに、地元の食材を活用したふるさと給食等を、全国給食週間に合わせて、記念事業として展開してまいります。
更に、食文化の高揚や望ましい食教育に向けた、生きた教材としての活用を図ってまいります。
今後とも、保健所をはじめとした関係機関の指導のもと、研修や研鎖を深め、衛生管理マニュアルや食中毒防止の手引き書に基づいた機能強化と、安全確認の徹底を図ってまいります。
給食センターが、組織体としてきめ細かに機能するために、給食モニターの意見等も参考にさせていただき、より安全で喜ばれる給食を供給するため、職員が一丸となって取り進めてまいります。

W 社会教育の推進について

第5次の清水町社会教育計画における社会教育のめざす姿は「いきいきと学びあえる社会の実現」であります。
近年の社会情勢の変化は依然として留まるところを知らず、これらの状況は地方自治体の各種行政施策の推進にも大きな影響を与え、全てに厳しい財政運営が求められる中で、ある種の閉塞感、停滞感といった感情が広まりつつある現状にあります。
このような現状の中にあっても、「いきいきと学び合える社会の実現」というめざす姿を求め続けることが社会教育に課せられた役割と考えます。そのためには、生涯学習推進の観点に立って「いつでも」「どこでも」「だれでも」「何でも」学ぶことができる教育環境の条件整備に努めることが大切であります。しかしながら、本町の厳しい財政状況を考えますと制約しなければならない面もありますが、英知を集結し、汗を流し、出来る限りの努力を傾けてまいりたいと考えております。

1 社会教育学習活動の推進について

幸せな生命の誕生から豊かな老後まで、町民の各時期における生涯学習内容の到達目標を明らかにし、課題解決のための各種学習機会の提供、団体・サークル等の育成並びに指導者の養成に努めてまいります。
特に乳幼児の虐待などが連日のように報道される事態となっており、引き続き子育て支援センターや関係機関・団体と連携しながら家庭教育の充実に努めてまいります。また、完全学校週5日制、新学習指導要領の実施により学校教育との関係をより深めることが求められており、生活体験や自然体験学習を中心とした社会教育施設の積極的な活用に努めてまいります。
更には、生活課題や地域課題解決のため、引き続き公民館を中心とする各種講座や教室、学級等を開設するほか、本年度も清水高等学校の協力を得て高校開放講座を開設し学習機会の提供に努めてまいります。そのほか少年から高齢者まで必要に応じた研修派遺事業を継続し、リーダー養成に努めてまいります。

2 芸術・文化活動の推進について

町民の一人ひとりが心豊かでうるおいのある生活を営むために、芸術・文化への関心や意欲をより高め、創造性あふれる多様な文化活動を支援するとともに、心の豊かさや感受性を高めるための優れた芸術・文化に接する機会を提供してまいります。
本年も引き続き文化会館事業を通して幼児や小・中学生に対し芸術鑑賞機会を提供するとともに、所蔵する清水町ゆかりの画家の絵画作品を中心として各小・中学校への移動展示を進めてまいります。
また、余暇活動の充実や心の豊かさを求めて音楽や美術などの芸術に親しみ、活動の輪が広められるよう文化団体やサークルの自主的な活動を支援するとともに、清水、御影両文化協会との連携を深めながら指導者の養成・確保に努めてまいります。
特に本年は開町百年の節目の年を迎えることから、本町の開拓や生活・文化・教育などの歴史にかかわる資料の収集や埋蔵文化財等の保護に関する意識の啓発に努め、文化財保護条例(仮称)制定に向けての条件整備に着手してまいります。

3 スポーツ・レクリェーション活動の推進について

幼児から高齢者まで健康で豊かな活力ある生活を保持するためには、体力づくりに対する関心を高め、仲間とともに楽しみながらスポーツ・レクリェーション活動を生活の中に取り入れる気運を高めることが大切であります。そのために、生涯の各時期にふさわしいスポーツ教室の開催など、活動の機会や場の提供に努めるとともに、関係機関・団体と連携し健康づくりに関する条件整備に努めてまいります。
特に、近年はパークゴルフを筆頭とする軽スポーツの普及が広がりを見せ、健康づくりや体力増進に大きな成果を上げておりますが、更にユニカールなど他の軽スポーツの普及を図り、年間を通したスボーツに親しむ機会拡充に努めてまいります。
また、競技スポーツ人口の拡大もスボーツ振興にとっては欠かせないものであり、町体育協会と連携を深め、その基礎となるスポーツ少年団の育成や指導者の養成・確保に努めるとともに、児童・生徒を中心とする優秀選手派遣事業の実施や自主的活動を行なう団体・サークル等への支援に努めてまいります。

4 図書館・郷土史料館の運営について

図書館については現在、町民の自主的な個人学習を支援する施設として、また図書のほか映像資料の充実に伴い、知性と感性に潤いをもたらす新しい憩いの場として、開かれた図書館活動の推進に努めているところであります。本年も引き続き利用者層の拡大を進めるとともに、学校図書館とのネットワークの充実に努め児童・生徒の読書意欲の高揚に努めてまいります。また、図書館を中心として活動するサークルについては、会員の拡大、活動の活性化を促進するための支援協力を行なうとともに、「読み聞かせ」などの読書普及につながるサークルの育成に努めてまいります。
郷土史科館については、引き続き郷土の開拓、生活資料の保存・展示及びコンピュータを利用した清水ガイドの運営に努めてまいりますが、開町百年を迎え、新しい資料等の整理、保存に努めてまいります。

5 その他

(1)生涯学習社会の到来とともに、共に学び共に生きる地域社会をつくるために、「生涯学習ボランティア制度」を整備してまいります。町内に在住する特殊技能や知識・経験を有する個人・団体等を幅広く募り、登録し、学校教育における「総合的な学習の時間」等への活用、町民の生涯学習活動に対するお手伝い、更には社会教育施設を中心とする施設ボランティア活動などに生かしていくことがねらいであります。

(2)公民館や体育館をはじめとする各社会教育施設は、集い・学ぴ・結ぴ合える多様な学習を支援する中核的な役割を担っておりますので、利用者の立場に立った、適切な管理と効率的な運営に努めてまいります。

(3)地方分権の時代を迎え、町民と行政との協働によるまちづくりが求められている中、行政サービスに対する受益者負担の原則に基づき、本年度から体育館前パークゴルフ場の使用につきまして有料化を導入してまいります。

V むすぴ

以上、平成14年度の教育行政執行に関する主要な方針について申し上げ、本町の教育・文化・スポーツの振興と生涯学習社会の構築に最善の努力を傾けてまいりますので、議員並びに関係各位の温かい御支援と積極的な御協力をお願い申し上げ、教育行政執行方針といたします。

平成14年3月8日

清水町教育委員会委員長 鈴木敏彦

 

[町政・教育行政執行方針へ戻る[ホームへ戻る]